アート×ウェルビーイング 「大人女子」と、自分のためのアート 「大人女子」という言い方があります。年齢のことというより、大人としての毎日をちゃんと引き受けながら、好きなものへの気持ちも手放さずにいる人、というくらいの意味で使われているように思います。仕事や家のことで一日が埋まっても、心の奥に「好き」の部屋を残している人です。 「生きがい」は、もともと日常のことばだった 近年、「I...
アート×ウェルビーイング ポケモン映画と、「ここにいる」ということ 我が家では、毎年のポケモン映画を観にいくのが恒例です。名探偵コナンとクレヨンしんちゃんも入れて、この3本は欠かせません。 ポケモンの映画のなかで、私がとくに大事にしているのが2本あります。「ミュウツーの逆襲」と、「キミにきめた!」です。とくに「ミュウツーの逆襲」は、小学生のころに映画館で観て、大人になってからも何度も見...
制作と想い セーラームーンが、好きすぎる 私が子どものころに人格の土台をつくったものを2つ挙げるなら、童話の「にんぎょひめ」と、「美少女戦士セーラームーン」です。 セーラームーンは、武内直子(たけうち なおこ)さんの漫画で、1991年から「なかよし」で連載されました。アニメも同じころに始まっています。物語も、戦士たちひとりひとりも、主題歌も、そして絵の色も。子...
日々のこと 東京・愛宕神社の「出世の石段」を、大きなスーツケースで登った 東京へ行ったとき、港区の愛宕(あたご)神社にお参りしてきました。 愛宕神社は、愛宕山という小さな山の上にあります。標高は25.7メートル。ビルに囲まれた23区のなかで、いちばん高い天然の山なのだそうです(愛宕神社公式サイトより)。 「出世の石段」を登る 社殿へ向かう正面の石段は、「出世の石段」と呼ばれています。段数は8...
制作と想い バリ島のチャナン・サリ ― 花を編んで、毎日捧げる インドネシアのバリ島を歩くと、道ばたやお店の前、家の門先に、小さな四角い葉のカゴが置かれています。中には花が数輪。「チャナン・サリ(canang sari)」という、毎日の小さなお供えです。小さなカゴと、花「チャナン」はバリの言葉で小さなカゴ、「サリ」はエッセンス、魂を指します。ヤシの葉を編んだカゴに、花や供物をのせ、...
制作と想い 鎮守の森のこと ― 神社の森が守ってきたもの 神社を囲むように広がる森を「鎮守の森(ちんじゅのもり)」と呼びます。田んぼの真ん中に、こんもりと緑の島のように残っていることがあります。小さな森が、守ってきたもの鎮守の森は、参道や社殿を取り囲む森です。何百年も伐られずに残ってきたため、その土地に本来生えるはずの木々や、めずらしい苔、粘菌などが生きています。伐ってしまう...
制作と想い 絵馬のこと ― 生きた馬から、板に描く願いへ 神社で、木の板に願いを書いて掛ける「絵馬(えま)」。あれは、アートと祈りが重なる、いちばん身近な場所かもしれません。もとは、生きた馬だった古くから、神様は馬に乗って人の世界へ降りてくると考えられ、神社に納める神聖な馬を「神馬(しんめ)」と呼びました。奈良時代ごろには、祈願のために生きた馬を奉納する習わしがありました。『...
制作と想い 伊勢神宮の式年遷宮と「常若」 ― つくり続けることで、保つ 伊勢神宮では、20年に一度、社殿をそっくり新しく建て替えます。式年遷宮(しきねんせんぐう)と呼ばれる行事です。「古いものを大切にする」のとは、少し違う考え方です。常若(とこわか)という考え方式年遷宮の根っこにあるのが「常若」です。伊勢神宮によれば、常若とは、神の勢いを瑞々(みずみず)しく保とうとする考え方だとされていま...
制作と想い 出雲大社と「むすび」 ― 縁結びは、恋愛だけの話ではない 島根県の出雲大社は、「縁結びの神社」として知られています。ただ、この「縁」は恋愛だけの話ではありません。「むすび」の力出雲大社の主祭神は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。出雲大社によれば、大国主大神が結ぶ縁は、男女のご縁だけでなく、人を取り巻くあらゆるつながりのご縁だとされています。神話では、天照大御神が大国...
制作と想い 斎藤茂吉さんゆかりの山形をたどる ― 上山・金瓶と、大石田 わたしが住む上山市は、歌人・斎藤茂吉さんが生まれた土地です。金瓶(かなかめ)という集落に生家があります。茂吉さんの足あとは上山だけでなく、最上川ぞいの大石田町にも残っています。歩いて回れる範囲で、たどってみます。なお、2028年前期のNHK連続テレビ小説「ほんのモキチ」(脚本・宮藤官九郎さん、主演・河合優実さん)は、茂...